京焼・清水焼
京都を代表する伝統工芸品、京焼・清水焼の窯元「陶あん窯」が手掛けるおすすめのマグカップを13選紹介!人気シリーズ「花結晶」「星結晶」はもちろん「緑霰天目」や新作「紫結晶」ユーモアに富んだ「鳥獣戯画」など陶あん窯の魅力的なマグカップを徹底紹介
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この記事の目次
溶けてから冷めるまでの間に結晶が現れる「結晶釉」という釉薬(※1)を使って作られた商品です。結晶が花のように美しく見えることから、花結晶と呼ばれています。
結晶の大きさや形、色はそれぞれ異なるため「同じ文様は2つと出ない」といわれています。多様な表情を見せてくれる結晶は、和洋問わずさまざまなインテリアに合うと人気です。
手描きより手に入れやすい価格帯であるほか、超高温で焼き締めたことによる軽さ、電子レンジや食洗機OKなど使い勝手もよいことから、初めて京焼・清水焼を手にする方にもおすすめです。
陶あん窯直営店で購入すると、限定の化粧箱に入れて届けてくれます。希望すれば熨斗(のし)も付けてくれることから、自分用はもちろん贈答用として購入する方も多いようです。
※1:釉薬(ゆうやく)は陶磁器の表面を覆うガラス質のことで「うわぐすり」とも呼ばれています。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「花結晶」フリーマグカップ
参考価格4,050円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「花結晶」タンブラーマグカップ
参考価格4,950円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「花結晶」ふくりんマグカップ
参考価格4,320円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 Wired Beans(陶あん窯) マグカップ
生涯を添い遂げるマグ
参考価格8,250円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
陶あん窯の「星結晶」シリーズは、光の当たり加減によって星をイメージした結晶が光ったり消えたり、キラキラと輝いたり色が変わって見えたりするという、神秘的なマグカップです。
熟練した職人さんが手作りしているため、一つひとつ違った星空を楽しむことができます。「鉄黒」「赤胴」に加えてマットな質感の「黄銅」という渋いカラーラインナップも魅力です。
自分用だけでなく、両親への誕生日プレゼントや友人の結婚祝いなど贈答用としても人気があるシリーズです。陶あん窯直営店で購入すると、限定のギフトボックスに入れて送ってくれます。
なお花結晶と違い、電子レンジや食洗機は使えませんのでご注意ください。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「星結晶」高台ありマグカップ
参考価格6,600円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「星結晶」高台なしマグカップ
参考価格5,500円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「星結晶」ふくりんマグカップ
参考価格5,500円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
天目(てんもく)とは、中国から伝わった黒色や柿色といった茶道具のこと。鎌倉時代に中国・浙江省(せっこうしょう)の天目山に留学していた禅僧が、茶碗を日本に持ち帰ってきたことから付けられた呼び名といわれています。
それ以降、日本でもさまざまな色や形をした天目が作られるようになったといわれています。
釉薬に含まれる鉄分が少ないと青磁、鉄分が15%以上含まれていると黒磁になるとされており、前者を「飴釉(あめゆう)」、後者を「柿釉(かきゆう)」などと呼びます。製法が確立されていないため、非常に高度な技術を要する陶磁器です。
なお陶あん窯では「木の葉天目」という、本物の木の葉を使った商品も作られています。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「緑霰天目」マグカップ
参考価格6,600円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
陶あん窯の新シリーズとなる紫結晶は、その名の通り鮮やかな紫色が目を引く高級感あるマグカップです。
深紫(こきむらさき)色と全面に散りばめられた赤紫色の濃淡が美しい「京紫」のほか、パンジーのような青紫色のベースに赤紫の桜の花びらが舞っているような「花紫」の2種類があります。
同じ紫結晶シリーズでありながらまったく別の顔を持つマグカップは、2種類並べることでより一層その美しいコントラストを楽しむことができるでしょう。
紫色が醸し出す気品ある和の雰囲気は、和洋さまざまな空間にマッチします。花結晶と同じように、電子レンジや食洗機にも使える使い勝手のよいマグカップですから、贈答用としてもきっと喜ばれるに違いありません。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「紫結晶」マグカップ
参考価格4,400円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
染付とは陶磁器の装飾技術のひとつで、中国では13世紀頃の元(げん)の時代からすでに作られていたといわれています。素焼きしたまだ白い状態の器に「呉須(ごす)」と呼ばれるコバルトを含んだ絵の具で模様を描いたあと、透明の釉薬をかけて焼き上げたものをいいます。
呉須は、本焼きをする前は黒色や茶色ですが、いったん焼き上げると鮮やかな藍色へと変化(発色)します。熟練した職人さんの繊細な筆づかいや、藍色の濃淡など絶妙な色のバランスを楽しむことができるマグカップです。
陶あん窯の染付「草花紋」は、さまざまな表情を持つ草花が描かれているシリーズです。底が寸胴になっているタイプと、一般的なマグカップによく見られる「腰」が絞られているタイプの2種類があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「染付 草花紋」寸胴タイプ
参考価格6,600円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「染付 草花紋」腰が絞られているタイプ
参考価格6,600円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
世界遺産に認定されている、栂尾(とがのお=京都市右京区)の高山寺には「鳥獣人物戯画」と呼ばれる、国宝にも指定されている絵巻があります。
その中に登場するさまざまな鳥獣の中でも、特に人気のカエル・サル・ウサギなどが描かれているマグカップが染付「鳥獣戯画」シリーズです。
熟練した職人さんが一つひとつ丁寧に染付で描いたカエルやサル、ウサギは動きや表情がとてもリアルで、今にも動き出しそうなほどの躍動感があります。
人気の場面を描いた絵柄はユーモアにもあふれており、見ているだけで物語が浮かんでくるようです。
陶あん窯直営店では5パターンの絵柄が販売されていますので、1つ購入するとすべて揃えたくなるかもしれませんね。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「染付 鳥獣戯画」マグカップ
参考価格5,500円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
「交趾(こうち/コーチ)」とは、現在のベトナム北部トンキン・ハノイ地方の昔の呼び名です。濃い緑や黄色、紫色などの釉薬がかけられた焼き物を「交趾焼き」などといいます。
色ガラスと同様の成分である「交趾釉」には、本焼きすると鮮やかに発色するという特徴があります。交趾は中国から日本に伝わった焼き物ですが、今では京焼・清水焼におけるひとつの特徴的なデザインのひとつとされています。
陶磁器の生産がさかんな京都でも、熟練した技術を持つ職人さんと専用の窯を持っている窯元でしか製造されていないといいます。
陶あん窯の「交趾唐草」は、交趾釉を本焼きしたあとの独特の発色が美しいマグカップです。
京焼・清水焼 陶あん窯 マグカップ
「交趾唐草」マグカップ
参考価格4,177円~(2021/03/29時点)
※手作りのためサイズや容量、重量には多少の誤差があります。
「陶あん窯」は大正11年(1922年)創業の、100年の歴史を持つ京焼・清水焼の窯元です。東山区泉涌寺(せんにゅうじ)にある本店のほか、錦小路店や八坂店、高槻店があり陶芸教室やギャラリーなども運営しています。
2020年11月には、JR高槻駅側に大山鶏を使った鶏料理やうどん・そばなどを提供する「うどんと鶏料理 酒処『川安』」をオープンさせました。同店で出される器はすべて陶あん窯の器ということですから、見て・触れて・食べて楽しめそうですね。
現在、本店の工房には、京都の窯元としては大所帯となる約20人の熟練した職人さんが在籍しており、すべての作業を手仕事でこなしています。
本稿でも紹介した「花結晶」を確立させた、四代目・土渕善亜貴(どぶちよしあき)氏が当主となり、日々さまざまな作品を生み出しています。
初めて器を使う前に、水漏れやひび割れ、ニオイ移りを防ぐために行うのが目止めです。「陶器」では必要ですが「磁器」では必要ありません。京焼・清水焼には陶器と磁器がありますので、購入の際や購入後の取り扱いを確認しましょう。
急激な温度変化にさらすのはNGです。必ず火にかける前に鍋に入れ、十分に冷めてから取り出すようにしましょう。鍋から取り出したらよく洗うとともに、カビを防ぐためしっかり乾燥させましょう。
高温で焼き締められているなど、目止めが不要な商品もあります。購入する際に確認しておくとよいでしょう。
米の研ぎ汁がないときは、鍋に水をはって小麦粉または片栗粉を大さじ1〜2杯溶かすという方法でも目止めできます。手順は上記の通りです。
京焼・清水焼は食洗機や電子レンジでも使えるものが多くありますが、金や銀で絵付けされている「金銀彩」、本焼きをしたあとに絵付をした「上絵付け」といった商品は控えたほうがよいとされています。
絵の具の剥離や黒ずみ、色合いが悪くなるといったおそれがあるため気をつけましょう。また耐熱加工が施されていない商品をオーブンや直火にかけることは控えましょう。
ほかの食器と同じように、食器用中性洗剤とスポンジを使って洗えます。金銀彩や上絵付けされている商品は、クレンザーやナイロンたわしなどでこすり洗いすると剥がれてしまうことがあるため、食器用中性洗剤で手洗いするのがおすすめです。
水分を吸収しますので、洗剤を溶かした水などに長時間浸しておくことは控えましょう。また洗ったあと、表面は乾いても内部に水が残っているおそれがあります。そのまま収納してしまうとカビが生える場合があるため、よく乾燥させることが大切です。
可能であれば重ねずに収納したいところですが、重ねる場合は間にキッチンペーパーや新聞紙などを一枚挟むとよいでしょう。
京焼・清水焼について更に詳しくはこちらの記事をご覧ください。